集大成将棋(あんちっく) 斬新で面白い変則将棋!

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新型将棋サロンと【本将棋の歴史】

新型将棋サロンと【本将棋の歴史】

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新型将棋サロンと【本将棋の歴史】

新型将棋サロンにて
新型将棋(変則将棋)の創作や対局などの普及活動をしているのですが、
「平安時代の頃から不変であった将棋のルールを変えるべきではない!」
という誤った認識の方に出会う事も多かったので、
新型将棋サロンにて【本将棋の歴史】を公開する事となりました♪

ちなみに結論から言いますと、
「平安時代に生まれた日本の将棋は、
 試行錯誤と細かいルール変更と数百年のテストプレイを経て、
 世界最高峰のバランス調整が行われて、
 江戸時代(1636年)に二世名人:大橋宗古の
 禁じ手ルール明文化により『本将棋』として完成した。」
となります。

この歴史的背景を受けて、
これからも進化していくべきものだし、
新たなルール(変則将棋)を検討していくべきと考え、
新型将棋サロンの活動を行っております。
【本将棋の歴史】では、
根拠となる資料も充実していますが、
今回の記事では、歴史のあらすじを大雑把ですが、
ご紹介していきたいと思います♪
それでは、はじまりはじまり…
まず、古代インドで
『チャトランガ』が生まれます。
しかし、最初は
ダイスの出た目の駒を動かせるという
ダイスゲーム(運要素のあるゲーム)でした。
この『チャトランガ』も全世界へ影響を与えるので、
話が少しややこしくなってしまうのですが、
運要素が残っており、
やはり将棋系ゲームと言うには無理があるので、
除外して考えます。

次に『チャトランガ』からダイス(運要素)が無くなった
『チャトランガ最終形態』(インド)(8X8盤)が完成し、
全世界へ影響を与えます。
日本にも伝来します♪

日本に伝来すると、
・海外将棋の影響(タイ将棋の初期配置など)
・色違い立体像駒を木簡製駒化
・仏教の五宝(玉金銀桂香)の文字の採用
 (桂は香料の一種「肉桂」が由来)
・駒の動きの見直し
などが行われて、
ついに日本独自の将棋として
・『平安将棋』(8X8~9X9盤?)
・『平安大将棋』(13X13盤)
の大小2つの将棋が完成します。
(百科事典『二中歴』に登場する将棋を、
現在上記の名前で呼んでいるのですが、
この頃は単に『将棋』『大将棋』と記されており、
この記述を読み間違えると、
「平安時代から今の将棋があった!」と
勘違いする人も出てくるのですが、
『平安将棋』のルールは、
現在の将棋のルールとは異なります。)

日本の大小2つの将棋は、
相互に影響しながらも別々に進化していきます。

大きい将棋文化は、
どんどん大きくなっていき、
(たまに、反省して小さくなったりもしますが…)
最終的にプレイ時間が長くなりすぎて廃れます。
(注:『中将棋』(12X12盤)は現在も遊ばれています。)
(注:大きい将棋文化保護も目的とした『集大成将棋』に駒のみ登場します♪)

小さい将棋文化は、
『平安将棋』→『小将棋』→『本将棋(現在の将棋)』
と進化したとされていますが、
ルールを分解して確認すると、
個々のルール成立時期がバラバラと分かります。
つまり、将棋のルールは一気に完成したものではなく、
細かいルール変更を繰り返して、
進化に進化を重ねて完成したものと分かります♪

このため、『平安将棋』『小将棋』という概念で考えるよりも、
『試行錯誤時代』→『本将棋(現在の将棋)』
と考えると分かりやすいです。
『試行錯誤時代』では、以下のルールが作られました♪
・9X9盤
・飛車、角、酔象の追加(大将棋から)
・持ち駒制
・酔象の削除(1532~1555年)
・禁じ手(死駒、二歩、打ち歩詰め、千日手)の明文化(1636年)
(猛豹という駒のあった別バージョンも存在したという話も)

また、1636年に『本将棋』ルールが完成した後も、
江戸時代に「八方桂」「反射角」などの
駒の動きの見直しとも言える変則将棋があったりしました。
その後も、
1983年:千日手ルール見直し(米長邦雄-谷川浩司戦)
などのルール変更もあり、
現在も持将棋のルールに、
「トライルール」を採用するかどうかなどの
議論が行われています♪
最後にですが、
『本将棋』が現在の素晴らしいルールになったのは、
完成を保留し進化を続けたからです。
(※昔の日本では「完成した後は衰えるだけ」という考えがあり、
 わざと完成を保留にする事も多かったです。)
当時は邪道であった、
変則ルール「持ち駒制」を検討した事も忘れてはいけません。
これを踏まえて、
新型将棋サロンの
新型将棋の創作や対局などの普及活動も
温かい目で見ていただければと思います♪
(まぁ、現時点は新型将棋の対局で遊んでいるだけなんですが(笑))

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